おそろしきもの

最近英国で猛獣使いがライオンに殺されたことから、フランスの雑誌に妙な逆説を発表した人がいる。およそ猛献をいちばん知らぬのは猛獣使いである。なぜなら猛献というものは存在しないのだから。ライオンでもトラでも、飢や虐待を知らぬかぎり人に害は加えぬものだ。悪い刺戟によって人聞が猛獣をこしらえるのだ、というのである。
そういわれでも、猛獣の定義を簡単に変えられるだろうか。満腹したライオンの檻に平気ではいる者がいるだろうか。ヒョウが前足の一撃で人の頭を砕ぎうる事実に変りはない。

とかく逆説で驚かして人を屈服させようとするのは現代人の悪いくせである。会話の薬味に用いるのはよいが、サルトルその他の破壊的思想家のように、逆説に普遍性をもたせて常識や古来の自然法をくつがえすような論をひろめるのは、猛獣の危険視を止めさせるより、その害はおそろしい。
猛獣はあくまで警戒せねばならぬ。怖るべき力を有し、ともすればそれを悪用する危険があるからである。カを有するからこそ猛獣といえる。モグラなどいくら怒っても猛獣になりえない。人間も、子供がどれほど猛り立ったところでこわくはないが、怖ろしいのは力を有し、ともすればそれを悪用する大人である。だからこそ怖るべき力の処置が問題となる。

悪人の手にあるピストルは聖人の手にある原子爆開よりずっと危険だ、という有名なフルトン・シーン師の瞥句を、今度の原子力平和利用会議に期待と激励の辞として則りたい。

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